母となったその後も犬の脱走癖は直らなかった。



ある日、幼なじみが脱走した犬を連れて来てくれた。

彼女は犬を見つけて追い掛けて捕まえようと走ったのだが、犬は遊んでくれていると勘違い。。。

犬との追い駆けっこは公園から商店街を抜け、幹線道路へと向かった。

そして犬は疲れたのか観念したのか、片側3車線ある道路の真ん中で寝転がってしまったのだと言う…

信号は車道が青、車が走っていてもどかない犬。。。

幼なじみが歩行者信号が青に変わってから急いで犬の元に駆け寄ると、悪怯れた様子もなく寝転んだまま尻尾をフリフリ、起き上がらないため抱き上げて連れてきてくれたのだった…。



姉と私の通う小学校の校庭に脱走してきたこともしばしばあり、その度に母は謝罪していた。。。