しばらくすると犬の乳房が大きくなってきている事に気付いた。
脱走した挙げ句妊娠してしまったのだ…
そうとも知らずにダイエットフードを与えてしまっていた為、まだ半分以上残っていたダイエットフードは捨て新しい餌と犬の出産に関する本を買いに走った
それから2週間くらいした週末、犬のお腹はパンパンに膨れていたが、まだ産まれないだろうと家族で買い物へ出掛けた。
夕方帰宅し真っ先に庭の犬の元へ行くと、庭に面した路地に近所の人が集まっていた。
「産まれてるよ!!1匹目の子死産かも!!」
近所の人達のその声に慌てて犬小屋の覗くと小さな子犬が3匹!!
だが、近所の人の言った通り、1匹は冷たくなっていた。
母犬そっくりな茶色い女の子だった。
その後もう1匹産まれ、無事に産まれた3匹のうち茶色と白のブチ模様の子はペットとして父の知り合いの家へ、黒で麿眉のある2匹は会社の人の実家で猟犬に欲しいと生後2ヶ月でそれぞれ引き取られた。


