狼さんの好きな人

「じゃあ、口開けろよ。」


…………。


結局、そこか。


もう、恥ずかしすぎて疲れるのはゴメンだ。


とりあえず、直也さんにもう一つフォークを持ってきて貰おう。


モジャ男の手が私のお腹に回されてて身動きとれないし。


訴えるように、隣の椅子に座っている直也さんに目をやると…


「ひよりちゃん。その目…物凄くそそるんだけど。俺のこと誘ってるの?」


そう言って、私の手を取ると指先にチュッとキスをした。


違うしっ!!!!


「違っ…フォークを…」


「なに、ひよりの指にキスしてんだよ!!ひよりは、俺の女!!」


「だって、ひよりちゃんが誘ってるから…」


誘ってないし!!


「ひより!!お前、俺という男がいながら直也を誘ったのか?俺の目の前で、堂々と浮気か?」


「いや、違っ…私はただフォークを…」


「ひよりちゃんなら、喜んで浮気相手になってあげるよ?今夜、俺の部屋で密会しようか。」


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