狼さんの好きな人

ところで、いつまでこのままなんだろう…


「枢、そろそろ解放して下さい。」


「ダメ。デザートも食わせてやる。」


「ホント、もう勘弁して下さい。恥ずかしすぎて、死にそうです。私を殺したいんですか!?」


「そのくらいじゃ死なねぇよ。ひよりは、そんなに俺と一緒にいたくないのか?触れ合いたくないのか?抱き締め合ったりしたくないのか?」


どうして、捨てられた子犬のような目で見るかな…。


「そ、そんなことは…」


「だよな?だったら、俺が食わせてやるよ。ボソッ もっと恥ずかしいことして。」


!!!!


しまった!!騙された!!


しかも…


「もっと恥ずかしいことって何ですか!!」


「それは、デザートがきてからのオ・タ・ノ・シ・ミ(語尾ハート)」


モジャ男は、王子様スマイルでそう言うと人差し指をチョンッと私の唇に押し当てた。


ッッッ!!!!


キャラじゃねぇっ!!


普通の女の子だったら、赤面モノかもしれないけど…


私にとっては、恐怖以外のなにものでもなかった。


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