狼さんの好きな人

「終わったと思う?」


何、その質問返し。


「終わったからここに来たんじゃないんですか?」


「ううん。ひよりと触れ合いたいからここに来た。」


ふ、触れ合い…?


「へ?」


「とりあえず、立て。」


素直に立つと、モジャ男が私が座っていた椅子に腰かけた。


「え。嫌がらせですか?」


「俺が、お前に食わせてやるよ。座れ。」


「座れって…。どこに?」


隣は、直也さんが座ってるし…


私が座ってたのは、端だし。


「ここ。早く、座れ。」


そう言って、モジャ男はポンポンっと自分の太ももの上を叩いた。


…………。


恥ずかしすぎる。


「明らかに嫌がらせですよね?」


「この俺が、ひよりに嫌がらせなんかするわけないだろ?こんなに愛してるのに。こーんなに大切にしてるのに。」


わざとらしい。


しかも、その満面の笑みが明らかに嘘臭い。


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