狼さんの好きな人

だけど…


直也さんは、私をお姉ちゃんと重ねて見てたりするのと同じで、セフレを使ってお姉ちゃんを亡くした辛さを和らげようとしていたのかもしれない。


そう考えると、直也さんって何だか…


「凄く不器用…」


「え…?」


私が、そんな言葉を口にしたのが意外だったのか、直也さんは少し驚いた顔をして私を見た。


「直也さんは、不器用だって言ったんです。」


「俺が、不器用…?」


そんな、面食らった顔しなくても…


自分が不器用だって信じたくないのかな?


「そうですよ。“お姉ちゃんを亡くして辛い”って、枢と和也くんに伝えて皆で乗り越えればいいのに。一人で耐えればいいってもんじゃないですよ。私みたいに熱出ちゃいますからね?」


直也さんは、暫く私をじーっと見つめると…


「…………はぁ。」


おもいっきりため息をついた。


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