狼さんの好きな人

なんだか、ピンッとこないな…


私が、死ぬかもしれないって…。


今は、元気だからそう感じるだけなのかな。


「ひより…」


モジャ男が私を呼んだと思ったら、おもいっきり抱き締められた。


「枢…?」


「…せねぇ。」


「え…?」


「絶対に、お前を死なせない。ひよこみたいに死なせないから…。」


優しい声…


モジャ男の香りと、その声を合わせると私にとって最高の癒しになると思う。


現に、凄く落ち着いて冷静でいられてるし。


「ありがとうございます。枢の言葉…嬉しいです。」


「……薬も医療も、日々進化してる。だから、その時は原因はわからなくても今はわかる場合もある。それに、白血球を増やす薬だってあるし…。ただ、その時にそれを使うかどうかはお前の父さん次第だけどな。」


あ。モジャ男のウチって、有名な製薬会社だった。


モジャ男も、薬の勉強してたりするのかな?


私、白血球を増やす薬があるなんて知らなかったよ。


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