狼さんの好きな人

途端に、パパとママの顔が暗くなった。


私を、引き取るくらいだもん。


きっと、二人に何かあったんだ…


「二人とも亡くなったよ。ひよが、六ヶ月くらいの時だった。パパ達に、ひよを預けて父親を空港まで迎えに行った帰りに事故に遭った。」


そっか…


私の本当の両親は、もういないんだ…


だけど、どうしてこんなに他人事のように思うんだろう…


記憶にないからなのかな…?


「そうなんだ…。」


「あぁ。ひよ、覚えているか?」


「何を?」


「ひよには、双子のお姉ちゃんがいたんだぞ?よく会いに行ってただろ。」


え…?


「ちょ…双子の…お姉ちゃん!?私に!?」


「あぁ。覚えてないのか…。ママ。やっぱり、階段から落ちたのが原因かな?意識がなかったし…」


「自転車の荷台から落ちたのが原因かもしれないわよ?それとも…ベッドからまっ逆さまに落ちたこともあったわね…。あとは…」


私、どんだけ頭を打ってんだよ…


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