狼さんの好きな人

「体調が悪くなったらすぐにパパかママに言うのよ?」


「うん、わかってるよ。病院で先生にも言われたし。」


「ひよは、すぐ無理するから…」


ママ、心配しすぎ…


「ひよ、郁斗。ソファーに座りなさい。話がある。」


いつにもまして、真剣な表情のパパ。


お兄ちゃんと顔を見合わせると、パパとママが座っている向かい側のソファーに並んで座った。


「ひよ。郁斗から聞いたが、俺達と血が繋がっていないこと知ったんだろ?」


思ってもないことを聞かれたから、ドクンッと心臓が跳ねた。


「ぅん…」


「本当は、ひよりが大人になってから言うつもりだったんだ…。パパ達の配慮が足りなすぎた…。ごめんな?いろいろ考えただろ。」


「うん…。でも、お兄ちゃんに話して楽になった…」


「そっか…。ただ、これだけはわかって欲しいんだ。ひよりは、血は繋がっていなくてもパパとママの大事な娘だ。郁斗と同じ我が子。」


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