狼さんの好きな人

「…ひより、泣き止んだか?」


「ぅん…」


「昔から、お前が泣くとどうすればいいかわからなくなる…。可愛いすぎて、めちゃくちゃにしたくなる…」


へ…?


「お兄…ちゃん?」


「だから、必死で抑えてる。ひより、好きだよ…」


「うん。私も好き…」


お兄ちゃんは満足そうな顔をすると、私の唇にチュッとキスをした。


「ひより…」


「ん?」


「「大好きだぁ---------ッ!!」」


本日二回目の耳元での叫び。


本日二回目の耳がキーン。


「煩い!!耳元で叫ぶな!!叫ぶなら、海に向かって叫べ!!」


「うん!!わかった!!」


お兄ちゃんは、海に向かって走ると…


「「ひより、愛してる------ッ!!」」


そう叫んでいた。


物凄く恥ずかしいんだけど。


周りに、誰もいなくて本当に良かった…。


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