狼さんの好きな人

「好きになれないんだよ。ひより以外の女の子を可愛いと思わないし。そんな状態で、彼女を作っても相手に失礼だろ?」


「…確かに。」


「それに、ひよりは俺の全てで…宝物。それが、恋になるのか家族愛の延長なのか俺にはわからない。だけど、ひよりを愛してるってことだけはわかる。俺は、ひよりがいてくれるだけで十分なんだよ。」


「お兄ちゃん…」


「だから、安心しろ。俺は、ずっとひよりのそばにいるから。血の繋がりは関係なく、俺は…ひよりのお兄ちゃんだ。守るし、いつでも手を差し伸べるよ。」


お兄ちゃん…


お兄ちゃん…


お兄ちゃん…


「…っ、ありがとう…。私のお兄ちゃんが、お兄ちゃんで良かった…」


「ばか。泣くな…。ひより、もう一人で抱え込むなよ?咲ちゃん、心配してたんだから。」


「ぅん…、ごめんなさいっ」


「わかればいい。」


お兄ちゃんは、私が泣き止むまでずっと抱き締めてくれて背中をさすってくれた。


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