狼さんの好きな人

数日後…


すっかり体調が良くなった私は、昼休み恒例のバスケにも部活にも顔を出していた。


ただ、シュートの練習だけは暫くお休み。


お兄ちゃんとモジャ男から、『無理をすると、また熱が出るから暫く練習禁止』と、禁止令が出されたから。


私的に、練習と熱は関係がないと思うんだけどな。


…ガチャ。


「ひより、今日学校休むぞ。」


部屋でバタバタと制服に着替えている私に向かって、お兄ちゃんはノックもせずドアを開けてそう言った。


「ちょ…ノックくらいしてよ!!」


「わりぃ。」


全然悪びれてないし。


ニヤニヤしてるし。


おまけに、「もう少し早く開ければよかったな…。下着姿が見られたのに。もしかしたら裸だったかも。」なんて言う始末。


「お兄ちゃんと一緒に寝てやんないからね。」


「えぇ~ッ!?それは、ダメ!!ごめん!!悪かった!!今度からノックするから!!だから、今日もお兄ちゃんと一緒に寝よ?」


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