狼さんの好きな人

「仮にも先輩なんだし、鳥人間はマズイですよ…。少しは、敬いましょうよ。せめて、インコかオウムあたり…」


「お前、それ鳥そのものじゃねーか。人間ですらないぞ?」


「あ。それもそうですね…。ま、何でもいいですよ。ピンキー先輩なんて。」


「お前こそ敬えよ。」


「ところで、さっきの説明して下さい。」


「無視すんなよ…。とりあえず、ひより…」


「何ですか?」


「俺の嫁になれ。」


………………


……………


…………


……はぃッ!?


「い、いいいいい今…よ、よよよよよ…嫁って…」


「無駄に“い”と“よ”が多い。」


真顔でダメ出しすんな!!


モジャ男!!


「よ、嫁って…」


「嫁は、嫁だろ。まぁ、今すぐってことじゃねーけど。俺、まだ17だし。お前の気持ちは別にして、俺はお前と結婚して養っていく覚悟ができてるってコト。前にも言っただろ。俺がヤるのは、結婚を考えた相手だって。それだけ、俺は真剣なんだよ。」


覚悟ってこのことだったんだ…


って、これってプロポーズ!?


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