狼さんの好きな人

そんな泣きそうな顔して言わないでよ…


「おかしくないです…。むしろ、嬉しいです。それだけ、私のことを想ってくれてる証拠ですから。私、枢に愛されて幸せ者です。それに、私…枢のことが大好きなんですよ?他の男の人に盗られるとか、心変わりするとか考えるだけ無駄です。」


「ひより…」


モジャ男は、嬉しそうな顔をすると私をベッドに押し倒した。


「枢…」


「なぁ、俺とヤるの怖い?」


「え…?」


「だから、俺とエッチなことするの怖い?」


「えっと…、怖くはないです。ただ…」


「ただ?」


「心の準備が…」


「俺は、心の準備できてるけど?」


…はぃッ!?


「いや、枢は心の準備はしなくてもいいでしょ。普通、男の人の場合は心の準備なんてしないものじゃ…」


「するだろ。」


「えぇッ!?そうなんですか?」


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