狼さんの好きな人

「……じゃあ、中庭を散歩するか?」


「はい!!」


「でも、少しだけだぞ?熱が上がるから。」


「わかりました。」


何だかママみたいだよ…


一旦、部屋に戻り着替えを置くとモジャ男と一緒に中庭に出た。


「ひより…」


「何ですか?」


「湯冷めする…」


そう言って、ブランケットを肩にかけてくれるモジャ男…。


「あ、あああ…ありがとう…ございます…」


あぁ、ダメだ…


ドキドキし過ぎて上手く喋れない。


お兄ちゃんでも、こんなことしてくれないよ。


氷王子でもなく、液体窒素王子でもなく…


何だかモジャ男が本物の王子様に思える…


「??どうかしたか?」


「い、いえ…。枢は、よく気が利きますよね…」


「そうか?」


「はい。昼休みに、皆とバスケをしてる時もジャージを持ってきてくれるし…、私が喉が渇いてる時も何も言わなくても飲み物くれるし…」


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