狼さんの好きな人

〜4時間後〜


「終わったぁぁぁ!!!!」


凄く綺麗になった!!


これで、あの臭いの中で着替えなくてすむ。


ていうか、今何時だろ?


携帯のディスプレイを見ると、16時だった。


もうこんな時間かぁ。


シャンプー入れとかボディタオルとか買わないといけないなぁ。


百均ってこの辺りにあるのかな?


お兄ちゃんに電話で聞いてみるか。


シャワー室を出ると、モジャ男が壁に寄りかかっていた。


「うぉッ!?先輩、どうかしたんですか?」


「別に…。掃除終わったのか?」


「終わりました!!ちょっと見てくださいよ!!」


先輩の手を引っ張ってシャワー室に入った。


「どうですか?見違えたでしょ?」


「驚いた。頑張ったな。」


モジャ男は、そう言うと私の頭を優しく撫でてくれた。


ちょっぴりドキドキした。


モジャ男も、きちんと誉めることができるんだ。


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