狼さんの好きな人

「大丈夫?具合悪い?」


ッ!!


近ッ!!


直也さん、顔近い!!


そんなに覗きこまなくてもいいのに…


「だ…大丈夫です。それより、顔近いですよ…」


「あぁ、ゴメン。大丈夫なら、良かった。」


「その…、話戻るんですけど…枢の妹さんそのものって…」


「言い方が悪かったかな?嫌な思いしたなら、謝るよ。でも、本当にひよこにそっくりだったんだよ。」


「あ。俺、写真持ってるけど見る?」


和也くんは、そう言うと財布から一枚の写真を取りだし私に見せた。


「左から兄貴、俺、枢、前の車椅子に座ってるのがひよこ。」


小さい頃のモジャ男と和也くんと直也さん…


つーか、モジャ男ってめちゃくちゃカワイかったんだ!!


天使だよ!!


天使!!


これが、どうしてあんなトーテムポールに…


ま、顔はめちゃくちゃカッコイイんだけど…


性格がね…。


小さい頃は、天使みたいな顔してんのに…


どこでどう折れ曲がったのか…。


って、違う違う。


今は、モジャ男の妹さんを見なきゃ。


………何これ。


服装は、違うけど…


車椅子に座っていたのは、小さい頃の私…?


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