狼さんの好きな人

「だから、ドン引きしたか?」


「いえ…。でも、金銭感覚は大切ですよ?」


「…………飯食って風呂入ってくる。」


モジャ男は、ぶっきらぼうにそう言うと食器を持って部屋を出た。


…………。


もしかして、怒らせたのかな?


アメリカからトーテムポールを買うのをダメって言ったから…


って、どんだけトーテムポールが欲しいんだよ。


インテリアにいいって言ってたけど…


この部屋にトーテムポール置いたら、めちゃくちゃ違和感があるし。


夜とか、ちょっとしたホラーだよ。


そんなことを考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。


「…はい。」


ドアを開けて入ってきたのは、私の知らない二人組の男の人だった。


え…?


誰だろう…。


一人は、私と同い年くらいでちょっとヤンチャしてそうな感じ…


だって、体格がガッチリしてて金髪の坊主頭なんだもん。


もう一人は、大人なお兄さんって感じ。


ふわっとした笑顔が何だか優しそうな人だと思わせる。


スラッとして背も高いから、バーテンダーとか似合いそうだな…


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