狼さんの好きな人

「ゔ---------…」


「唸るな。そんなに考えることじゃねぇだろ。そのうち、エッチなことをするわけだし…。」


「そりゃ、そのうちは…」


「あんまり俺を我慢させんなよ?襲ってしまうからな。」


「は、はぃ…」


「じゃ、寝るぞ。お前、まだ熱があるんだから。」


「はい…。」


「おやすみ。」


「おやすみなさい…」


モジャ男…


聞かないのかな?


私がさっき泣いてた理由。


モジャ男に言われるまで泣いていたとは気づかなかったけど。


「あの…」


「ん?」


「聞かないんですか…?」


「何を?」


「泣いていた理由。」


「だって、病院で聞いても言わなかっただろ。」


「そういえば…」


「俺がお前に愛してるって何で口にして言ったかわかるか?」


「意味も何も…私を愛してくれてるからじゃないですか?」


「そうだけど。俺が、愛してるとか言うタイプだと思うか?」


「いえ。一生言いそうにありません。」


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