狼さんの好きな人

「ひよりちゃーん、部室綺麗にしてくれてありがとね。ちょーいい香がした。」


緑色の髪をした先輩が言っていた。


ミド先輩と呼ぼう。


アナタ達の汗臭さで、いい香が瞬殺されましたけどね。


「いえ…。」


「ひよりちゃん、俺のエロ本知らない?」


ピンク色の髪をした先輩が言っていた。


この人は、ピンキー先輩だな。


ていうか、エッチな本はこの人のものだったのか。


「処分しました。」


「「えぇ〜ッ、頑張って集めたのにぃ…。」」


「ゴキブリの死骸付きで良かったらゴミ捨て場にありますよ。ていうか、学校に持って来ないで下さいよ。」


「ゴキブリの死骸って何?まぁ、いいや。」


「ねぇ、俺のトランクス知らね?」


今度は、オレンジ…


レンジ先輩だな。


「それなら、ジャージと一緒のダンボールに入れましたよ。」


「わかった。昨日、はいて帰るの忘れたんだ。」


もう何も突っ込むまい…


「そうですか…。ていうか、シャワー室とかないんですか?汗流しましょうよ…」


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