狼さんの好きな人

「じゃあ、新聞紙はあるのか?」


「ない…。」


「じゃあ、スリッパしかないだろ。」


うーん…


「あ。ありますよ!!」


私は、捨てるもののダンボールからエッチな本を取り出してモジャ男に渡した。


「これで駆除して下さい。」


「お前、平気な顔をしてエロ本渡すなよ…」


「へ?だって、男の人なら見るのは当たり前じゃないんですか?お兄ちゃんも見てるし…。」


「………。ま、いいや。」


パァァァン!!!!


パァァァン!!!!


おぉ、見事に仕留めてくれた。


「ありがとうございます!!助かりました!!これで、部室の掃除ができます!!」


「お礼は?」


「あ…。ちょっと待ってて下さいね。」


急いで部室から出ると、売店でスポーツドリンクを二本買った。


そのうちの一本をモジャ男に渡しながら、


「部活頑張って下さい!!」


そう言った。


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