今君は何をしているんだろうか?


今君は何を想っているんだろうか?


今君は


俺を想っているんだろうか?




今となっては分からないのかな…


どうして?
君は突然いなくなってしまったんだろう…

俺の後ろには君がいる


多くの人の涙に囲まれ

たくさんの花に守られ

君は天へと向かうのか…



外の空気はすごく冷たいな…

君のほほに触れたときとは違う
体に刺さる冷たさだよ…


どうしてだろうな?
悲しくはならないんだよな…


実感が無いってやつかな?


じゃあこのほほに流れるのはなんだろな?


なぁ…
なんでだよ…


もう一度握ってくれよ…
この右手を…


もう一度言ってくれよ…
『好きだよ』って…

もう一度言いたいんだよ…
『好きだよ』って…









『好きだよ』






冷えた天に

小さく聞こえた

俺の声は


返ってくることはなかった