それが叶わぬ願いとわかっていながら、
願っているあたしはどこまで欲深い人間なのだろう。
「稔……」
ずっと、一緒にいてよ…
その紡がれてはいけない言葉があたしを…苦しめる。
『…詩歌、わりぃ。おいて逝って本当に…ゴメンな』
「…ッ」
嫌だ嫌だ嫌だ。
幽霊でも、どんな形でもいいから…傍にいてほしいのに。
「稔……ッ稔…!」
お願いだから…おいてかないで
稔がいない生活なんて、考えられないよ…
産まれてから、会わない日の方が遥かに少なかった稔。
そんな稔があたしの傍からいなくなるなんて…
…考えられない
考えられないんだよ…


