『…似合うよ?』
「なんで疑問系なんだよ…」
なんとなく虚しくなって、キッと稔に睨みを利かしてみる。
『あー、もう!!似合うよ!驚いただけ!!』
睨みを利かせるあたしに申し訳なく思ったのか、稔はそう言うと耳の裏を掻いた。
…!
稔は照れると、耳の裏を掻く癖がある。
その証拠に稔は、あたしと目を合わせようとしない。
「…稔」
『…んだよ』
「え、と…別に。」
あたしがそう曖昧に言えば、稔ははぁ?と眉を寄せてこっちを向いた。
頬はほんのりと赤い。
「…ッ!なんでもない!はやく行こ!!」
そんな稔に急に照れくさくなって、その気持ちを反らすようにドアノブに手をかけ、少し乱暴に開ける。


