別に稔だからお洒落なんかする必要はない。
ないんだけども…
「なに気合いいれちゃってんのよ…あたしは」
ちゃっかりメイクなんか施しちゃってます。
まぁ…バレない程度にだけどね。
『詩歌!まだ?』
あ、そうだった!
稔のこと忘れてた。
「ごめん!良いよ!」
『たく…30分もなにやってんだよ?…って、おぉ?』
「な、なに?!」
『いやぁ~…別に?雰囲気違うなぁ…と』
稔はあたしを下から上まで凝視している。
「…だ、だめ?!」
あたしが女の子らしい格好したら駄目なわけ?!
似合わないのは重々承知だけどもさ!!
『いや、そういうわけじゃねぇ』
…どういうわけだよ!
そう、心の中で突っ込んでみた。


