…その日の夜。
11:00を回った頃、あたしはベットに横になっていた。
稔は夜になるといつもどこかに出かける。
本人曰く、滅多に見れない色々な場所に行ってるみたい。
折角の状況だからと、とことん満悦しているそう。
そんな稔らしい行動に、最初は呆れて溜め息しかつけなかったけど。
今では有り難く思っている。
だって、ね…?
夜は泣いちゃうから。
「…ズッ…」
とてつもない、不安が頭によぎって。
目からは涙があふれてくるんだ。
…有り難く思う反面、寂しくも思う。
もう、帰ってこないんじゃないかって…
「…み、のる…」
消えないでね。
ずっと…傍にいてね…?
なんて、考えてるうちにいつのまにか朝をむかえていて…


