みんなを悲しませている張本人が、あたしの後ろで偉そうに胡座をかいているなんて、誰が信じるだろうか。 『なぁなぁ!見て! 幽体離脱~!』 ………… いつのまに、あそこまで行ったのだろうか。彼は、自分の体にくっついてふざけている。 「ハァ…」 『溜め息をつくなッ!傷つくだろッ!』 …何故、こうなっているか? …少し、時間を遡ってみようか…