僕と橘は床の布団。
みっちゃんはベッドで眠るという事になったのだが。
僕のもやもやとした気持は収まる事なく、こうやって、ベッドの上に3人座って、桃井が何故、僕に付き合おうと言ったのかを話し終えたとこだったのだ。
秘密にするべきだったんだろうけど…。
今更、目を真っ赤に泣き腫らした僕を前にして、橘とみっちゃんは、聞き出さずにはいられなかっただろうし。
それに、気性の激しい橘が、桃井に何をするかわからない。
だから僕は全てを話した。
桃井の事、桃井の好きな子の事、桃井が、本当は僕の事なんか好きでもなんでもないって事…。
そして、たぶん――、その好きな子が、戌井ゆきだろうと言う事。
何もかも、全て…。
そう、全てを話した。
