̄
―――
「なんっだ、それ?あの野郎…ふざけやがって!」
「しっ…、何時だと思ってるの!」
「あ、ごめん、ごめん。つい……」
夜も更けた頃、結局、橘とみっちゃんの2人は、僕の家に泊まることになった。
両親は泣きはらした僕の顔を見て、楽しそうに「青春ね」とぼやき、それ以上は詮索することなく、僕の部屋に布団を二対、用意してくれた。
――みっちゃんも、僕の部屋で寝るらしい…。
いいのか?
仮にも、女の子…。
橘という非常に危険な狼も潜んでいるというのに。
それをこっそり、みっちゃんに耳打ちすると
「あら、新一は、意外にも紳士なのよー」
だってさ…。
