「なぁ…、フミちゃん…、俺達、何処で寝ればいい?」
橘はクッションをお手玉のように宙に浮かせながら言った。
「あたしがベッドで、新一とフミ君は、床で」
なんと、みっちゃんまでもが?
いやいや…それは無理だろ。
「あのさ…みっちゃんは女の子だから、帰った方が…」
「男女差別ね?」
「いや…だって、世間的に…」
「もうフミ君のお母さんには許可もらったしね」
みっちゃんは、得意げに胸をはった。
許可って…、いつ取ったんだよ!?
「もー…帰ってくれ…」
僕は枕に顔を押し付け、身体を丸めた。
変だ…、絶対に、変だ。
