私は暫くの間、時間が止まっていたかのように、教室のドアを見つめて、あの笑顔の意味を考えていた。

すると横にいたココが、

「今、夜神君笑ってたよね?さっきまで、すっごいキレてたのに。」


と、不思議そうに言ってきた。


「うん、笑ってた。何でだろう?私何かしちゃったのかなぁ?」


「何かしちゃってたら逆に怒るでしょ!」


と、ツッコミを入れられてしまった。

すると、ココが続けて言った、


「ココに向けたあの笑顔といい、同じストラップといい、夜神君には何かあるような気がする!」

「何かって何?」


私は何がなんだか全然分からなかった。


するとココがまるで探偵のように、


「まずは友達のイケメン君達に話を聞くか!」


と、ヤル気満々に私の手を引き教室を出た。