どうして、嫌な予感っていうものは当たってしまうんやろか。 『さ、桜井!』 謙司の声に焦って、 「すいません、ちょお通してください…!」 そう言って中央に出たとき、 一瞬目の前が真っ暗になった気がした。 「ゆ、……優姫ちゃん…!?」 人だかりの中央、俺の目の前に倒れていたのは、2時間前には俺に元気のいいかわいらしい笑顔を見せてくれていた、 俺の最愛の人―、優姫ちゃんやった。