軋むロッカーを閉めながら、俺は真っ白い白衣を羽織った。



『どないしよう桜井…!ついにレポート終わらへんかった…』




「はは、昨日夜遅くまでゲームしとったんはどこのどなたさんかなぁ?」





『そ、そそそれは言わん約束や!』






慌てて肩をすくめる謙司を笑いながら、俺はロッカールームを出た。






『あ、桜井先生!こんにちは』

「ん、ゆきちゃんか。こんにちは、具合はどうや?」

『元気だよ!』

「そっかそっか。元気で何よりや」


目の前の小さな女の子の頭をくしゃくしゃと撫でて、俺と謙司は会議室に向かう。