目を覚ましたら真っ白い天井が目に入って、ここが何処なのかさっぱり分からなかった。




起き上がろうとして、やっと蔵ちゃんの存在に気づいたアタシ。




『ん……優姫ちゃん…?目、覚めたんか!?』





がばっと起き上がってアタシの両手を包み込んだ蔵ちゃんは、目が真っ赤だった。




泣いてたの?



着てた白衣はくしゃくしゃでしわが付いてるし、髪の毛だって寝癖がついてる。





『良かった…』

「蔵ちゃん、アタシどうしたの?何か急に苦しくなったのは覚えてるんだけど…」