□ □ □ 『…優姫ちゃん、』 狭い部屋で、桜井がぽつりと呟いた。 あの後、オトンに優姫の病気を詳しく聞いた後、俺らは特別に優姫の病室に通してもらえる事になった。 部屋に入った瞬間から桜井は優姫の手をずっと握り続けてて、3分ごとくらいに優姫の名前を呼び続けとる。 優姫はというと、未だかたく目を閉ざしたまま。 オトンの話によれば、多分目ぇ覚ますまでそないにかからんっちゅー話やった。 唯一の救いは、病気の発見が早かったことらしい。