「そっかぁ。やっぱり 桜山だとずっと部活?」 「まあ。周りがみんな 一生懸命だからつられてさ。 甲子園に行くためだから」 あたしの問いにそう答えた 大輝の瞳はキラキラ輝いていた。 やっぱ夢を真剣に追いかけてる人は かっこいい。 あたしもいつか 菜緒が大輝みたいな人と出会ったように 夢を追いかけてる人に 出会えたらいいな。 「ここ、俺の家」 大輝が立ち止まった先に見えたのは 大きな家。 あたしは大輝と菜緒に続くように 家の中に足を入れた。