「真帆~菜緒っ」 あたしたちから少し 離れた所から, 蓮と悠が手を振っていた。 「陽吾と大輝は?」 「あの二人はベンチ入り してるから,下にいるよ」 「大輝と隼翔から 伝言。2人とも待ってて っていう風に言ってた」 「てか真帆たちおめでと~ なんかそうなると思ったけど」 2人はあたしたちが 答える暇もないくらいに 話して,またどこかへ 消えていった。 「球場の外で待ってれば いいよね」 「うん,でよっか」 「じゃあ,また今度」 ママたちに別れを告げて, 2人で球場の外へ出た。