2人で一緒にリビングへ行き,

「手伝います」


と隼翔のママに言うと


「お願いしていい?」

と笑顔で返してくれた。


そのやりとりに安心したのか
隼翔はリビングをあとにして,
家を出ていった。



「真帆ちゃん改めてよろしくね」


「こっちこそ,お願いします」


「あたしこうやって娘と一緒に
料理したりするの夢でさ,
でもうち男の子4人だから。
娘みたいで嬉しいわっ」


「隼翔が一番上で?」


「そうそう。
そういえば,隼翔が
女の子を家に連れてきたの
初めてなのよ。
さっきメ-ル来た時は
びっくりしちゃって。
どんな子かとおもったら
真帆ちゃんでよかったわ」


「ありがとうございます。
てっきり何人も女の子
連れ込んでるって思いました」


あたしのその言葉に
ママは笑うと


「あの子,野球以外の面は
器用じゃなくてね」


と答えた。