指紋のチェックみたいなのをして
門をなれた手つきで開けて
あたしを招くと
そのまま玄関に続く
アプロ-チを歩いた。


玄関を開くと,
大きな階段が目の前に見えた。


「ただいま」


っていう隼翔に続いて


「お邪魔します」


というと,
リビングらしき部屋から
女の人が出てきて
挨拶をしてくれた。


「いらっしゃい。
隼翔から聞いたからねっ
真帆ちゃん?隼翔の母です
よろしくね」

隼翔のママはあたしと同じくらいの
背の高さで品がある大人
っていう感じの美人さん。


「荷物置いてくるわ」


隼翔はそうお母さんに言うと
あたしを連れて階段を上った。

2階には
部屋のドアが7個くらい。
向かって右側の
一番奥の部屋にあたしは通された。