私は隼翔の横で空を見上げた。


「どうした?」


いきなりのあたしの行動に
ちょっと戸惑う隼翔。



あたしがそのまま何も答えずに
空を見上げていると
隼翔は口をしずかに閉じた。





ねえ、あたしの姿が
そこから見えていますか。

あの時よりも大きくなったよ。

隣にはね、
あたしの最高の理解者がいる。

隼翔だけじゃないんだよ、
たくさんの人に支えて
もらってるの。

強くなったよ、前よりも。


でもね、まだ足りないみたい。

少しだけあたしに力を下さい。



あたしが隼翔に出会ったのは
奇跡じゃないのかもしれない。


弱いあたしを強くさせるために
隼翔とあたしを出会わせたの?


そんな気がします。


ありがとう。


これからもあたしを
見守ってて下さい、お父さん。