「辛かったでしょ」 一通りあたしの話を聞いた ママがあたしにそう言った。 泣きながらだったから 上手く言えないあたしの 背中を 「大丈夫」 と言いながらさすってくれた。 「隼翔,よかったね。 ちゃんと恋愛できるように なって…。 まさか隼翔が野球以外に 目を向けるなんて 思ってもなかったくらい」 「俺も同感! なんかあったらいつだって 聞くしなっ母さん」 「そうよ。真帆ちゃん」 「よかった〜」 今まで溜め込んできた 想い…涙も溢れ出す。