「バカだもーん!!」
べーっと舌を出して、俺をからかってる?
「からかうなよ!」
「からかってないもん。だってクラスの子達みんな言ってたよ?
『秋月さんが休んでる間に毎日優汐いない?って訪ねてくるカッコイイ人誰!?』って聞かれたし‥‥‥。」
アレ?涙目??‥‥‥そうか!
「優汐。」
「なーに??」
「ヤキモチ妬いてる?」
「‥‥‥‥‥!!!」
みるみる優汐の顔が赤くなっていく。
「俺が他のヤツらにカッコイイって言われて嫌だったんだろ?」
「ち、違うもん!!!」
絶対そうだ。
きっと優汐は何か重大なことや嫌なことを言うときに涙目になる癖があるんだ。
俺に『好き』って言ったときも涙目だったしな。
「じゃぁ妬いてくれてないんだ。」
「そ、そうだよ!!!」
「ふーん。」
「なに!?」
ちょっとイジワルしてみよ。
「じゃぁ、妬いてくれるまで優汐の話し聞かないって言ったら?」
「へっ!?」
「ちょっとあんた。」
俺のいる廊下側の席のヤツでいいや。
「はい!?!?」
いきなり話しかけられたからか声が裏返ってる。
「名前は。教えて?」
「未愛‥‥です‥‥。」
「ちょっと協力してね。言っとくと、未愛は演技をしてくれればいい。俺に惚れてるような。」
優汐に聞こえないように未愛の耳元で言った。
これも作戦。
「は‥‥い‥‥。」
「未愛‥‥赤いよ?照れてんの?カワイイね。」
「そんなこと‥‥‥。」
未愛には悪いけど優汐を妬かせるため。
使わせてもらうよ?
優汐の方を見ると泣きそうな顔してる。
