「ギャーーー!!!遅れるーーー!!!なんでもっと早く言ってくんなかったの!?バカ諒!!!」


「梨華が話しかけてきたからだし。」


「だからりぃちゃん!!!」


しつけぇ。時間ねぇっつってんのに。


「そんなこと良いから早く行けよ。」


「言われなくても行くわよ!!!ちゃんと鍵しめんのよ!?ガス止めんのよ!?」


「はいはい。行ってらっしゃい。」


「行ってくる!!!」


あ〜ぁ。
嵐みたいだったな。騒がしい。彪流と似てるか?


今7時50分か。


「彪流が来るまで時間ねぇ。俺も準備すっか〜。」


『ピンポーン!』


ん?
彪流にしちゃぁ早いな。
誰だ??


『ピンポン! ピンポーン!』


確実に彪流じゃねぇことが分かった。
彪流は1回鳴らして出ないと、鍵が閉まってない限り、勝手に入ってくる。
今日は、さっき梨華が出てったから鍵は開いてる。


「ほっとくか。」


『ピンポン! ピンポン! ピンポーン!』


「っるせ〜‥‥‥。」


誰だ。
モニターどこだ。


「モニター‥‥モニター‥‥。」


『ピンポン! ピンポン! ピンポン! ピンポーン!』


「あ〜‥‥‥。はいはいはい!!」