それをリトは果たせない。

みんなから「役立たず」と罵られ、つらい思いをしていた。

僕にも出来る役割があるのかな。

もしかして外の世界になら、とリトは想像してみた。

外の世界はすごく広いらしい。

そこで生き生きと輝いている自分の姿。

想像すればするほど、それは現実になりそうな気がしてきた。

よし、この村から出よう。

僕の役割を探すんだ。

リトはそう決心した。

善は急げ。

リトはこっそり準備を始めた。