すると先輩は、ふっと鼻で笑い近くにあったチョコレートを手に取った


うわあ…
いかにも1つ200円しますって感じのチョコだ


こんな20円で売ってるのと大して大きさは変わらないのに…


「それっていくらですか?」


「あぁ?これか?確か…600円くらいじゃね?俺はよくわからないけど」


ろっ
1つ600?!
雑誌1冊買えちゃうよ!
勿体無い!


そんなことより
と、姫菜先輩は持っていたチョコを半分自分の口へ入れて、あたしに近づいてくる


「ん」


「なんですか?『ん』って」


「いや
だから
このチョコ食いてぇんだろ?ほら、ん」


なにを考えてるんだこの人は


パニックになりながらも、後ろへじりじり動くが、もはや壁…


前には無駄にイケメンな男の子…