私は健太郎に放課後屋上に来てもらうことにした。





「どうしたの?美佳。」





健太郎が心配そうな顔で尋ねてきた。




そんな顔で見つめられたら……




別れ…切り出しにくいじゃん。




「あのさ…健太郎。」




空は曇ってた。




「別れよ。」




「…なんで?」




健太郎は顔色を変えずに聞いてきた。




やっぱあの子のほうが大切なの?