伝えきれない君の声





帰り道、
なんとなく甘いものが食べたくなってコンビニに立ち寄った。


深夜に食べるなんて、
絶対に良くないのだけど


体が欲しているのだから仕方ない。
なんて、甘い考え。





さすがにこの時間に並べられているものなんてほとんどなくて、


ポツンと残されたプリンを手に取った。



「こんな時間にたべていいの〜?」


(えっ……?)



思いがけない声の主に、
慌てて振り向く。



「倉田さんっ…?!」