本屋の花子〜恋をしたら読む本〜

あの日の夜の小池さんの胸ねの中がどうなっていたのか?

僕は鯛の話で知りました。


小池さんは僕を好きだけど、あかんねんどうしても心配ばっかりしてしまうから胸が疲れてしまうねんもんでも好きやって


泣きそうになって大人気無く店を飛び出した僕を、人目気にせず大泣きして探してウロウロしていたそうです


周りのメンバーは余りにも小池さんのこの姿が可哀想で『まっさんは馬鹿だ』って言ってたって鯛に言われたんですよ


『俺は小池にあの日、俺はお前が好きや!だから泣くなって追いかけたけど小池はお前が好きなんやって首を横に振って泣いてたぞ。お前何で何時も泣かすんや。優しくしたれんのか?』






僕、今まで気付きませんでした鯛が小池さんの事をずっと見ていた事を





鯛はそれだけ話すと僕の頭を一発叩いてから左手を軽く上げて売り場に戻って行きました


小池さんがそんなに泣いていたなんて僕知りませんでした


スナックに迎えに来た小池さんは確かに顔は崩れて汚かったですけどそこまでは泣いていませんでしたから


僕は小池さんに僕の気持ちだけを押し付けていたようです。


ただ小池さんが好きなだけとそんな事も考えていなかった自分に腹が立ちました



あの夜以来、小池さんはいくら誰が誘っても飲み会には参加しなくなり[松本の会]を退会してしまいました



クリスマスの夜だと言うのに、本当は本屋の仕事が休みな夜なのに


小池さんは休みを他のアルバイトと変わってまで参加しませんでした




誰かが1度本屋に迎えに行ったらしいですが

悲しい顔を苦笑いで誤魔化しながら断り続けたそうです



僕は、その夜のクリスマスは全く気持ちが盛り上がらないままで



何だか切ない夜になってしまいました