本屋の花子〜恋をしたら読む本〜


「小池さんほんまにスンマセン」

小池さんは項垂れている僕をあの能面のような顔をしてみています

何故能面か?それは小池さんの色白の小さな顔に小さなパーツお化粧して笑っていたら美人なんですが黙って目が座ると能面にソックリになるんです




「おっさん!大事な言葉は呑んで酔ってる時にはしないでよね」



ほら、能面が怒ってますよここはとりあえず謝る作戦にてっした方がよいと思いました





「泣かしてごめん」



「泣いてへんよ」



「何か。僕のせいで汚い顔になってるから心配で」




そう口を滑らせて身構えた時小池さんは能面の呪いを解きました






「まっさん帰ろよカラオケ行こうかぁ。きっと皆まってるよ」



優しく言った小池さんは僕の首根っこを掴んで僕の財布から千円を出して会計を済ませてくれました


「お釣りはいりません」



お釣り要ります小池さん



「お釣貰った?小池さん」




小池さんは少し笑い顏になりましたけど痩せっぽっちで背の高い女に引き摺られるメタボな男。



どう見ても僕が尻に引かれているみたいで横を過ぎるひと達は小池さんに

『大変ね〜』



と声をかけたりしていました。


小池さんは素敵な笑顔で


『こんばんは〜そちらもお揃いで?』


と声掛けをしていました



明日になればお客様忘れて頂いて宜しいでしょうか?


小池さんにグイグイ引っ張られながら冷静な場所にいるも1人の僕は思っていました