「あ、遅刻するから。行ってきます」


扉を開けると、玄関に要がいた。


「あ、これあげる」


「マジ!?板チョコかと思ってた!」


型とか買ったんだから、作らなきゃいけない感じだったじゃん。


まぁ、友チョコだからね。


要と一緒に急いで学校に向かった。

木田先生にも渡さなきゃだし、ああ…木田先生モテるからいらなかったかな。



学校に着いて、木田先生を探し回っていると先生は、使われていない教室にいてラッキーと思いながら話しかけた。


「おっ、宮沢。チョコくれんの?」


「ええ、まぁ」


バッグからチョコが入った箱を取り出して、渡した。